気温が下がる冬になると、ぎっくり腰を発症する方が増えます。
ぎっくり腰は冷やすのが基本とされますが、冬の寒い時期も冷やしたほうがいいのでしょうか。
冬の寒い時期にぎっくり腰を発症する原因や対処法について解説します。
冬の寒い時期のぎっくり腰はなぜ起こる?

冬の寒い時期にぎっくり腰を発症する主な原因は以下のとおりです。
それぞれについて解説します。
冷え
冬の寒い時期にぎっくり腰を発症する原因の1つが冷えです。
身体が冷えると筋肉が硬くなり、急な動作の際に筋線維が断裂しやすくなります。
冬の朝に布団から起き上がる際に、ぎっくり腰を発症しやすいのもそのためです。
運動不足

運動不足も冬の寒い時期を発症する原因の1つです。
寒さが苦手な方は、その他の季節に比べ運動量が少なくなる傾向にあります。
筋肉が硬くなる原因は、使い過ぎと「不動(使わないこと)」の2つです。
特にデスクワークの方は、不動による筋緊張でぎっくり腰を発症しやすいため注意が必要です。
血行不良
ぎっくり腰に限らず、何らかの症状がある場所には必ず血行不良が見られます。
冬になると寒さで筋肉が硬くなり、血管が圧迫され血行不良を起こしがちです。
もともと冷え性の方は、冬の寒い時期のぎっくり腰にとくに気をつける必要があります。
冬の寒い時期のぎっくり腰も冷やす?

ぎっくり腰は冷やすのが基本とされますが、寒い時期のアイシングはつらいものです。
冬の寒い時期にぎっくり腰を発症したら、以下のように対処してください。
ここでは、冬の寒い時期のぎっくり腰への対処法について解説します。
急性期だけ冷やす
冬の寒い時期のぎっくり腰は、急性期だけ冷やすようにしましょう。
寒いのを我慢してアイシングしていると、思わぬ健康被害を招く恐れがあります。
ぎっくり腰の急性期は、発症からおよそ48時間です。
慢性期に入ったら積極的に温める

ぎっくり腰の発症から48時間が経過すると、慢性期(回復期)へと移行します。
慢性期には患部を温めるのが基本です。
アイシングを続けると、血行不良によりかえって症状の回復が遅くなります。
また、慢性期に入ったら無理のない範囲で身体を動かすよう意識しましょう。
過度の安静はぎっくり腰の回復を妨げるとわかっています。
炎症の程度で冷やすか温めるか判断するのがおすすめ
冬の寒い時期にぎっくり腰を発症した場合、炎症の程度で対処法を決めるのがおすすめです。
患部がズキズキと痛み、少し動くのも困難であればアイシングが適していると考えられます。
動ける程度の痛みで、お風呂につかると楽になる場合は、どんどん温めてあげましょう。
炎症は治癒反応の一種で、炎症イコール悪ではありません。
過度なアイシングは症状の回復を妨げると知っておいてください。
冬の寒い時期のぎっくり腰を予防する5つの方法

冬の寒い時期のぎっくり腰は、以下5つの方法で予防しましょう。
寒くなるとぎっくり腰になりやすい方は参考にしてください。
お風呂で身体を温める
冬の寒い時期のぎっくり腰を予防するためには、お風呂で身体を温めるのがおすすめです。
身体を温めると筋肉を柔軟に保ち、ぎっくり腰の発症リスクが低下します。
リラクゼーション作用により睡眠の質が高くなる点もおすすめポイントの1つです。
日常的に身体を動かすよう意識する

冬の寒い時期のぎっくり腰は、日常的に身体を動かして予防しましょう。
身体を適度に動かすと筋肉や関節を柔軟に保つ効果が期待できます。
心地よい疲労が睡眠の質を高める点もメリットの1つです。
ストレッチで柔軟性を確保する
冬の寒い時期のぎっくり腰を予防するためには、ストレッチで関節を柔軟に保ちましょう。
特に股関節を柔軟に保つと、日常の動作にともなう腰への負担を軽減できます。
股関節を柔軟に保つためには、イラストを参考に以下のストレッチに取り組みましょう。

- 布団やヨガマットにあおむけで寝る
- 両ひざを90度に曲げて立てる
- 右足首を左のひざにあぐらをかくように乗せる
- 両手で左のひざ裏を抱えて胸に引き寄せる
- 30秒たったら反対側も同様にストレッチする
ストレッチ中は息を止めず、痛くない範囲で取り組んでください。
正しい姿勢を意識する
冬の寒い時期のぎっくり腰を予防するためには、日頃から正しい姿勢を意識してください。
正しい姿勢の定義はさまざまですが、上半身に無駄な力が入っていない状態を目指しましょう。
長時間デスクワークする方は、以下を参考に正しい姿勢で椅子に座るのがおすすめです。

立つときも胸を張るのではなく、上半身をリラックスさせるのがポイントです。
横を向いてから起き上がる
寒い日の朝は筋肉が硬くなっているので、布団から起き上がる際に注意が必要です。
起き上がる前にしばらくゴロゴロし、身体を温めてから横向きに起き上がるのがポイントです。
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いったん横を向き、両手で布団を押しながら起き上がると腰への負担が軽減します。
冬の寒い時期のぎっくり腰を冷やすのは一時的に留めましょう!

気温が下がる冬場は筋肉や関節が硬くなり、少しの動作でぎっくり腰を発症しやすくなります。
しかし、冷やす期間が長いとかえってぎっくり腰の回復を遅らせるため注意が必要です。
患部を冷やすのは発症から48時間以内の急性期に留めましょう。
ぎっくり腰を予防するためには、日常的な習慣で筋肉や関節を柔軟に保つのがおすすめです。
今回の記事を参考に、つらい冬のぎっくり腰を予防してください。
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