ぎっくり腰が治るまでどのくらい?病気の可能性や予防法は?

治し方

「ぎっくり腰の痛みがなかなか治らない」

「またぎっくり腰を再発するのではないか不安」

…そのようなお悩みは不安はありませんか?

こちらの記事では、ぎっくり腰が治るまでの期間や、再発予防法について詳しくご紹介しています。

「2度とぎっくり腰でつらい思いをしたくない!」

そんな方はぜひご覧くださいね。

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ぎっくり腰が治るとは?

ぎっくり腰が治るといった場合、次の2つの意味が考えられます。

  1. ぎっくり腰にともなう痛みがなくなること
  2. ぎっくり腰を再発しない身体になること

1番目の意味で言うなら極端な話、たいていのぎっくり腰は放っておいても治ります。

でも、皆さんが本当に欲しているのは2番目ではないでしょうか。

ある意味、ぎっくり腰は症状が治まってからがスタートといえるのです。

ぎっくりが治るまでの期間と痛み方の変化

ぎっくり腰になると、激しい痛みに襲われます。

そこで、ぎっくり腰の痛み方の変化(治るまでの過程)についてご紹介します。

発症後1~2日

ぎっくり腰を発症すると、1~2日の間はズキズキとした激しい痛みが見られます。

この期間がぎっくり腰の急性期(もしくは炎症期)です。

患部が熱を持ったようになり、少し動くだけでも腰に激しい痛みが出ます。

発症後3日~1週間

ぎっくり腰の発症から3日~1週間すると、急性期の激しい痛みは緩和してきます。

ただ、痛みが完全に消えるわけではなく、とくに動作時の痛みが残ります

また、最初に痛かった場所と違う所が痛くなるケースも少なくありません。

発症後10日~1ヶ月

ぎっくり腰の発症から10日もすると、日常の動作は普通にできるようになります。

1ケ月もたつと、ぎっくり腰になったことも忘れる方がほとんどです。

10日~1ケ月しても痛みが続く場合、何らかの病気の可能性も疑われます。

ぎっくり腰の痛みが続く場合に考えられる病気について

ぎっくり腰の痛みは、通常1週間もすれば軽減し、1ケ月もたてば感じなくなります。

もし長期にわたって痛みが続く場合、以下のような病気が疑われます。

腰椎椎間板ヘルニア

ぎっくり腰の痛みが消えない場合、腰椎椎間板ヘルニアの発症が疑われます。

腰の骨と骨の間にある椎間板から髄核が飛びだし、神経圧迫を起こすのが特徴です。

ぎっくり腰には神経根型(しんけいこんがた)と馬尾型(ばびがた)の2種類があります。

神経根型は軽症例で、自然に治ってしまうケースも少なくありません。

馬尾型は重症例で、手術が必要となる場合もあります。

仙腸関節障害

仙腸関節障害も、ぎっくり腰の症状がなかなか治らない場合に疑われる病気の1つです。

仙腸関節は骨盤の中央に位置しており、全身のバランスを保つ重要な働きを持っています。

何らかの原因で仙腸関節の動きが悪くなると、腰痛を始めとした症状が出やすくなります。

仙腸関節障害は必ずしも珍しい病気という訳ではありません。

実際、腰痛をお持ちの方の多くに、仙腸関節の可動域減少がみられます。

ぎっくり腰を繰り返すのも、仙腸関節障害が原因の1つです。

婦人科系の疾患

女性の場合、ぎっくり腰がなかなか治らない場合、婦人科系の疾患も疑われます。

代表的な病気としては、子宮筋腫や子宮内膜症が挙げられます。

腰痛以外にも過多月経や月経痛、便秘、不正出血といった症状も起こりがちです。

そのような場合は、なるべく早めに婦人科を受診しましょう。

ぎっくり腰が治るまでにやるべきこと

ぎっくり腰を早く治すには、適切な対処が必要です。

治るまでに以下の点を心がけると、ぎっくり腰からの早期回復が期待できます。

すみやかに応急処置をおこなう

ぎっくり腰を発症した場合、すみやかな応急処置がポイントとなります。

発症直後は患部を冷やし、安静にすることで症状の回復を早めます。

痛みを我慢してまで、無理に病院を受診する必要はありません

この時期に無理をすると、かえって症状の回復が遅れてしまうため注意が必要です。

医療機関を受診する

ぎっくり腰の応急処置をおこない、動けるようであれば医療機関を受診しましょう。

病院で検査をすると、思わぬぎっくり腰の原因が見つかることもあります。

痛みで眠れないような場合は、ブロック注射や投薬治療なども受けられます。

とくに初めてぎっくり腰になった場合、必ず病院で見てもらいましょう。

仙腸関節のストレッチをおこなう

ぎっくり腰の急性期が過ぎたら、仙腸関節のストレッチをおこないましょう。

仙腸関節の動きを出すと、動作時の痛みを緩和し、症状の回復を早める結果につながります。

やり方は簡単で、あおむけに寝た状態で両ひざを立て、痛くない方に倒すだけです。

何度か繰り返していると、反対に倒しても痛みが緩和してくるでしょう。

ぎっくり腰を予防する方法

ぎっくり腰を本当に治すためには、2度と発症しない身体づくりが重要です。

そのためにも、普段から次のような点を意識しましょう。

筋肉や関節を柔軟に保つ

ぎっくり腰を本当の意味で治すには、筋肉や関節を柔軟に保つ必要があります。

身体が硬いとぎっくり腰になりやすいのは、筋肉や関節の柔軟性に欠けるからです。

日頃からストレッチに取り組み、とくに股関節まわりを柔軟に保つよう意識しましょう。

身体を冷やさない

ぎっくり腰の再発を予防するためには、身体を冷やさないことも重要なポイントです。

身体が冷えると、筋肉や関節が硬くなりやすいからです。

冷えは万病の元ですが、ぎっくり腰に関しても例外ではありません。

なるべく湯船に浸かり、身体を温めるよう心がけましょう。

長時間の同一姿勢を避ける

長時間の同一姿勢を避けることも、ぎっくり腰を治すためには必要です。

同じ姿勢が長く続くと、股関節まわりが硬くなってしまうからです。

股関節が硬いとぎっくり腰を始めとしたケガをしやすいことは、医学的にも定説となっています。

とくにデスクワークの方は、たまに立ったり歩いたりして、股関節が硬くならないようにしましょう。

適度に身体を動かす

ぎっくり腰の再発を予防するためには、適度に身体を動かすようにしましょう。

人間の身体は、使わないと使えなくなるからです。

使わないと筋肉や関節が硬くなり、ぎっくり腰の発症リスクを高めます。

ウォーキングやヨガなどで適度に身体を動かすと、ぎっくり腰が完治に近づきますよ。

日常的な予防でぎっくり腰を本当の意味で治しましょう!

ぎっくり腰に限ったお話ではありませんが、「症状が消えた=治った」ではありません

症状が消えることをゴールにすると、いつまでたってもぎっくり腰の再発リスクが残されます。

症状が消えることではなく、2度と発症しないことをゴールに設定しましょう。

ぎっくり腰の心配がなくなれば、仕事や運動にも不安なく取り組めますよ。

日常的な予防で、ぎっくり腰を本当の意味で治しましょう!

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