ぎっくり腰の原因の1つに脊柱管狭窄症があります。
しかし、脊柱管狭窄症の手術をしてもぎっくり腰をくり返す方がいます。
本記事では脊柱管狭窄症とぎっくり腰の関係について解説します。
脊柱管狭窄症とは

始めに脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)がどのような病気なのか解説します。
神経の通り道が狭くなる病気

脊柱管狭窄症は背骨のなかにある神経の通り道が狭くなる病気です。
中高年に多く見られる病気で、推定患者数は580万人とも言われています。
ただし、画像で狭窄が見つかったからといって、必ずしも不調が起こるとは限りません。
原因

脊柱管狭窄症の主な原因は加齢です。
加齢にによる骨の変形で神経の通り道が狭くなると、狭窄を起こしやすくなります。
黄色靭帯の肥厚やヘルニアが原因で狭窄を起こすケースもあります。
主な症状

脊柱管狭窄症の主な症状は足のしびれで、腰痛はそれほど強く出ない傾向にあります。
症状が進行すると歩行障害や、排便・排尿障害を起こしやすくなります。
しばらく歩くと痛みやしびれが出て、前かがみで休むと楽になるのも特徴です。
狭窄症狭窄症の手術をしてもぎっくり腰をくり返す3つの理由

ぎっくり腰の原因の1つとして、脊柱管狭窄症があげられています。
しかし、脊柱管狭窄症の手術をしても、ぎっくり腰をくり返す方は少なくありません。
理由として以下の3点があげられます。
脊柱管狭窄症は腰痛全体の5%程度

脊柱管狭窄症が原因で腰痛を起こすケースは、全体のおよそ5%に過ぎません。
手術が必要となる脊柱管狭窄症はさらに少数例です。
ぎっくり腰の大半は、脊柱管狭窄症以外の原因で起こる訳です。
脊柱管狭窄症の主な症状は足のしびれ

脊柱管狭窄症の主な症状は足のしびれで、腰痛はそれほど見られません。
腰痛が見られない疾患がぎっくり腰の原因というのは無理があるでしょう。
手術をしてもぎっくり腰をくり返すのは、脊柱管狭窄症以外の原因があるためです。
画像検査では軟部組織の異常が確認できない

脊柱管狭窄症はレントゲンやMRIといった画像検査によって診断名が付けられます。
しかし、画像検査では筋肉や腱、靭帯などの軟部組織の異常は確認できません。
実は、ぎっくり腰の大半が軟部組織の異常によってもたらされます。
手術をしてもぎっくり腰をくり返すのは、軟部組織の異常を取り除いていないためです。
脊柱管狭窄症やぎっくり腰を予防する3つの方法

脊柱管狭窄症は腰を反らすことで発症リスクが高くなります。
そのため、以下の3つの方法で体幹を安定させるのがおすすめです。
坐骨を意識して座る

脊柱管狭窄症やぎっくり腰を予防するには、坐骨を意識して座ることがおすすめです。
とくにデスクワークで反り腰になりがちな方は、次のような座り方を試してみましょう。
上記の座り方だと腰が反らないうえに、上半身に無駄な力が入りません。
ぎっくり腰だけでなく、肩こりや頭痛などの予防効果も期待できます。
プランクに取り組む

脊柱管狭窄症やぎっくり腰を予防するには、体幹を鍛えるプランクも効果的です。
プランクは以下の手順でおこないましょう。
肘とつま先で身体を支えるときに、腰が反らないよう注意しましょう。
股関節の柔軟性を高める

脊柱管狭窄症やぎっくり腰を予防するには、股関節の柔軟性を高めるのが欠かせません。
股関節が硬いと地面からの衝撃が吸収できず、腰に大きな負担が加わるためです。
股関節は以下の手順で緩めることがおすすめです。
上記の方法で股関節の柔軟性を高めるだけでなく、大腰筋を緩める効果が得られます。
大腰筋が緩むと骨盤の前傾が解消され、反り腰の改善にもつながります。
脊柱管狭窄症がぎっくり腰の原因とは限りません!

ぎっくり腰は脊柱管狭窄症以外にもさまざまな原因によって起こります。
足のしびれではなく腰痛が主な症状の場合、筋肉や筋膜など軟部組織の異常も疑われます。
病院の治療で改善しない腰痛は、一度整骨院や整体院で見てもらいましょう。

