POLICE処置ってなに?ぎっくり腰に対しても有効なの?

治し方

POLICE処置はケガへの応急処置の一種で、従来のRICE処置にとって代わりつつあります。

適切な応急処置はケガの回復を早めますが、ぎっくり腰にもPOLICE処置の大部分は有効です。

本記事ではPOLICE処置の特徴と、ぎっくり腰への適用法について解説します。

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POLICE処置とは

POLICE処置は以下の英語の頭文字をとった応急処置法です。

  • P(Protection)
  • OL(Optimal Loading)
  • I(Ice)
  • C(Compression)
  • E(Elevation)

それぞれの処置について詳しく見ていきましょう。

P(Protection:保護)

ケガをした場合にはまず、患部の保護(Protection)をおこないます。

ギブスやシーネなどの固定具で患部を保護し、再受傷や悪化を防ぐことが目的です。

RICE処置のRを除き、Pと次のOL(Optimal Loading)を加えたものがPOLICE処置です。

OL(Optimal Loading:適切な負荷)

患部の保護を終えたら、適切な負荷(Optimal Loading)により組織の修復を促します。

RICE処置では安静(Rest)が第一でしたが、必要以上の安静は損傷部位の回復を妨げます

どの程度の負荷をかけるかに関しては、専門家の判断を仰ぐことが重要です。

I(Ice:冷却)

ケガをした直後は患部を氷水やアイスパックなどで冷やす(Ice)ことが基本です。

炎症の程度や年齢に応じて、アイシングの時間を調節します。

原則としてアイシングをおこなうのは、発症後48時間までとされています。

C(Compression:圧迫)

アイシングを終えたら、患部を圧迫(Compression)します。

圧迫すると痛みを緩和する効果が期待できます。

弾性包帯やテーピングなどを用いることが一般的です。

E(Elevation:挙上)

手や足などのケガの場合、上記の処置を終えた後に挙上(Elevation)をおこないます。

心臓よりも高い位置に患部を固定すると、一時的に血液の流入が妨げられます。

その結果、炎症の拡大を予防することが可能です。

ぎっくり腰にもPOLICE処置は有効です

ぎっくり腰にもPOLICE処置の大部分は有効です

  • 保護および圧迫
  • 冷却
  • 適切な負荷

ぎっくり腰の場合の処置について詳しく解説します。

保護および圧迫

ぎっくり腰に対しても、Protection(保護)やCompression(圧迫)は有効です。

コルセットなどで患部を保護・圧迫すると、疼痛の緩和効果および安心感が得られます。

ただし、固定期間が長いとかえって症状の回復を妨げます。

そのため、発症から1週間以内に外すよう心がけましょう。

冷却

ぎっくり腰に対しても冷却(Ice)は効果的です。

熱を持った患部をアイスパックなどで冷やすと、痛みを感じにくくなります。

1時間につき10分を目安にアイシングするとよいでしょう。

ただし、ぎっくり腰の場合もアイシングをするのは発症から48時間までです。

適切な負荷

ぎっくり腰の場合であっても、適切な負荷(Optimal Loading)は欠かせません。

腰痛診療ガイドラインにも、安静が回復を早めないと明記されています。

参考:腰痛診療ガイドライン腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版

発症から3日ほど経過したら、無理のない範囲で身体を動かし始めましょう。

適切な処置でぎっくり腰を早く治しましょう!

腰痛を発症したら、まずは応急処置をおこなうことが欠かせません。

適切な処置により痛みを緩和し、回復を早めることが期待できます。

ただし、ぎっくり腰の場合であっても、長期の安静は回復を遅らせるため注意が必要です。

ぎっくり腰を早く治したい方は、以下の記事も参考にしてください。

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