「ぎっくり腰で動けなくなった!」「夜にぎっくり腰になってしまい病院が開いていない!」
こちらの記事では、ぎっくり腰への対処法や自宅でできる痛みの緩和方法について解説しています。
症状が楽になる姿勢も紹介していますので、いざというときのために覚えておきましょう。
ぎっくり腰への対処は応急処置から!
ぎっくり腰は医学的に急性腰痛症と呼ばれています。
発症すると患部に炎症を起こし、ズキズキと激しい痛みがあらわれます。
その場合、まずは応急処置をおこなうことが重要です。
適切な応急処置を施すと、つらい痛みを緩和し、症状の回復を早める結果につなげられます。
ぎっくり腰への応急処置はRICE処置を参考にしよう
ぎっくり腰のような炎症をともなうケガの応急処置をする場合、RICE処置が参考になります。
主な処置としては、次の方法が挙げられます。
- 安静にする(Rest)
- 患部を冷やす(Ice)
- 患部を圧迫する(Compression)
それぞれについて簡単に見ていきましょう。
安静にする(Rest)
ぎっくり腰の発症直後は、安静にするのが一番です。
痛いのを我慢して動いていると、炎症が拡大するため、症状がさらに悪化してしまいます。
患部を冷やす(Ice)
ぎっくり腰にともなう痛みが強い場合、患部を冷やす(アイシング)のが効果的です。
アイスパックや氷を入れたビニール袋を患部に当てると、つらい痛みを感じにくくなります。
1時間につき10分ほど冷やすのが目安です。
患部を圧迫する(Compression)
アイシングを終えたら、コルセットやサポーターなどで患部を圧迫しましょう。
圧迫すると痛みを脳に伝達する神経が鈍麻し、痛みを感じにくくなります。
ただし、硬いコルセットを使うのであれば、寝るときには外すよう心がけましょう。
ぎっくり腰の応急処置をした後にすること
ぎっくり腰の応急処置を終えたら、以下の点に気を付けましょう。
- 病院で見てもらう
- 炎症が治まったら安静にしすぎない
- 痛み止めやシップに頼りすぎない
病院で見てもらう
ぎっくり腰の応急処置を終えたら、できるだけ早めに病院で見てもらいましょう。
ぎっくり腰の原因はさまざまで、場合によっては何らかの疾患を発症している可能性もあるからです。
整形外科ではレントゲンやMRI検査などをおこない、ぎっくり腰の原因を調べてくれます。
何度もぎっくり腰を繰り返している方は、整骨院や信頼できる整体院で見てもらってもよいでしょう。
炎症が治まったら安静にしすぎない
ぎっくり腰の発症直後は安静にするのが一番ですが、炎症が治まったら適度に身体を動かしましょう。
適度に身体を動かすと、症状の回復を早めることが医学的に証明されているからです。
炎症が治まる目安は、ぎっくり腰の発症からおよそ48時間後とされています。
痛み止めやシップに頼りすぎない
ぎっくり腰の発症から48時間が過ぎたら、痛み止めやシップに頼り過ぎないようにしましょう。
痛み止めで感覚が麻痺しているときに無理をすると、症状を悪化させる結果となりかねません。
湿布には血行を悪くする作用があるため、使い過ぎると患部の回復を邪魔してしまいます。
ぎっくり腰への誤った対処法
ぎっくり腰を早く治すためには、やってはいけない誤った対処法を知ることも重要です。
やってはいけないこととして、次のようなことが挙げられます。
- 発症直後の体操やストレッチ
- 身体を温める
- 腰のツボ押し
- 柔らかい椅子に座る
発症直後の体操やストレッチ
ぎっくり腰の発症直後は、体操やストレッチを避けるようにしましょう。
そもそも体操やストレッチはケガや病気を予防するためにおこなうものです。
痛みがあるときに無理をすると、傷口に塩を塗る結果となりかねません。
身体を温める
ぎっくり腰の発症直後、身体を温めるのは絶対にNGです。
温めると血液の循環がよくなることで炎症が拡大し、かえって痛みが増すからです。
腰のツボ押し
腰のツボ押しもぎっくり腰の発症直後は避けたほうが無難です。
患部をグイグイ押した場合、痛みが強くなるだけでなく、回復を遅らせてしまいます。
腰以外のツボ(ふくらはぎや太ももの裏など)であれば問題ありません。
柔らかい椅子に座る
ぎっくり腰を起こしたら、柔らかい椅子(ソファーなど)に座らないようにしましょう。
ふんぞり返る姿勢が痛みを強くするだけでなく、立ち上がる際にも腰に大きな負担がかかります。
自宅でぎっくり腰のつらい痛みを緩和する方法
ぎっくり腰を起こしても、すぐには病院に行けないケースもあるでしょう。
そのようなときは、次のような方法でぎっくり腰のつらい痛みを緩和しましょう。
- 楽な姿勢を探す
- 寝るときはよこ向きで身体を丸める
- 中腰の姿勢は避ける
- おすすめはひざ倒し運動
楽な姿勢を探す
ぎっくり腰のつらい痛みを緩和するには、楽な姿勢を探す必要があります。
一口にぎっくり腰と言っても、症状の程度や痛み方、痛む場所は人それぞれです。
なるべく楽な姿勢を早く見つけ、炎症が治まるまで安静を心がけましょう。
「こうすれば楽」な姿勢があれば、慌てて病院を受診しなくても大丈夫ですよ。
寝る時はよこ向きで背中を丸める
ぎっくり腰を起こした場合、寝るときは横向きで背中を丸めるとよいでしょう。
その際、痛みがある方を上にするのが基本です。
上になったひざの下にクッションを入れたり、抱き枕を抱いて寝たりするのもおすすめです
中腰の姿勢は避ける
ぎっくり腰を起こしたら、できるだけ中腰の姿勢は避けましょう。
洗顔のときは、ちょっとした台を足元に置き、片足を乗せるのがおすすめです。
片足に体重を乗せることで、腰にかかる負担を減らす効果が得られます。
床の荷物を持ち上げるときは、いったんしゃがんでからにしましょう。
おすすめはひざ倒し運動
自宅でぎっくり腰を起こした場合、ひざ倒し運動をおこなうと、痛みを緩和する効果が期待できます。
- 布団にあおむけで寝た状態で両ひざを立てる
- 両ひざをそろえたまま痛くない方に倒す
- 30秒たったら元に戻す
- 気持ちよく感じる範囲で何度か繰り返す
ひざ倒し運動の注意点は、痛い方には倒さないことです。
痛くない方に何度か倒していると、反対側も徐々に痛まなくなってきます。
正しい応急処置でぎっくり腰を早く改善しよう!
ぎっくり腰を発症した場合、まずは応急処置をおこない、つらい痛みを緩和することが重要です。
適切に対処したら、自己判断で放置せず、早めに専門家に見てもらいましょう。
自宅でぎっくり腰になったら、今回ご紹介した点を参考に痛みの緩和に取り組んでみてください。
ぎっくり腰の症状は大変つらいものですが、正しく対処すればそれほど怖い症状ではありません。
早くぎっくり腰を治すためにも、正しい対処法を覚えておいてくださいね。