ぎっくり腰は病院に行った方がいい?受診の目安や対処法について

治し方

ぎっくり腰になると、ひどい痛みで動けなくなることがあります。

そのような場合、無理をしてでも病院に行った方がいいのでしょうか。

また、どのようなときに病院で見てもらうとよいのでしょうか。

ぎっくり腰で病院を受診する目安や、自宅での対処法をご紹介します。

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ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰は病名ではなく、急に起こるひどい腰痛の総称です。

医学的には急性腰痛症と呼ばれています。

何らかの疾患が原因のこともあれば、筋緊張によって起こることもあります。

そのため、まずはぎっくり腰の原因を突き止めることが重要です。

ぎっくり腰で病院を受診する目安

ぎっくり腰になった場合、以下のケースでは病院で見てもらうのがおすすめです。

  • 初めてぎっくり腰になったとき
  • 腰痛以外の症状があるとき
  • ご高齢の方がぎっくり腰になったとき
  • 症状が落ち着いてきたとき

まずは病院の検査を受け、ぎっくり腰の原因をハッキリさせましょう

初めてぎっくり腰になったとき

初めてぎっくり腰になった場合、まずは病院で見てもらいましょう。

もし何らかの病気で腰痛が出ているのなら、原疾患を早く治療しなければいけません。

ただぎっくり腰のほとんどは病気と関係なく起こります。

その場合も、病気ではないことが分かり安心できるでしょう。

腰痛以外の症状があるとき

両足のしびれや歩行障害など、腰痛以外の症状があるなら早めに病院へ行きましょう。

重症例のヘルニアや脊柱管狭窄症など、腰部疾患の可能性も疑われます。

痛みのあまり日常生活に支障を来すときも、病院で見てもらうのがおすすめです。

ご高齢の方がぎっくり腰になったとき

ご高齢の方がぎっくり腰になったときも、病院で見てもらうことをおすすめします。

お年寄りの場合、圧迫骨折などが原因でひどい腰痛が出ることもあります。

まずはレントゲン検査をして、骨折を起こしていないか確認しましょう。

症状が落ち着いてきたとき

ぎっくり腰を病院で見てもらうのは、症状が落ち着いてきてからにしましょう。

痛いときに無理して動くと、かえって症状が長引く可能性もあります。

ほとんどのぎっくり腰は、発症直後に見てもらわなくても大丈夫です。

ぎっくり腰はどこで見てもらえる?

ぎっくり腰になった場合、次のような病院や施術所で見てもらえます。

  • 整形外科
  • ペインクリニック
  • 整骨院
  • 整体やマッサージは?

それぞれについて簡単に解説します。

整形外科

ぎっくり腰になった場合、整形外科で見てもらうのが一般的です。

整形外科ではレントゲンやMRIなどで、骨や神経に異常がないか検査します。

その上で、痛み止めやシップ剤などが処方されます。

ペインクリニック

ペインクリニックでも、ぎっくり腰を見てもらえます。

ペインクリニックでは、麻酔科の医師が診察・治療にあたっています。

神経ブロック注射で痛みを軽減、症状の回復を促すのが主な治療法です。

整骨院

整骨院でもぎっくり腰を見てもらうことが可能です。

ぎっくり腰はケガの一種なので、健康保険が適用されます

車やタクシーでの移動がつらいときは、近くの整骨院がおすすめです。

整体やマッサージは?

整体やマッサージでも、ぎっくり腰を見てもらえるところはあります。

ただ保険が適用されないので、施術代が高い傾向にあります。

初めてぎっくり腰になった場合は、病院や整骨院がおすすめです。

ぎっくり腰で動けないときの自分でできる対処法

ぎっくり腰になると、痛みのあまり動けなくなることもあります。

また土日や祝日で病院が開いていないこともあるでしょう。

そのようなときは無理をせず、次のように対処しましょう。

  • 安静にする
  • 楽な姿勢を探す
  • 痛みのある場所を冷やす
  • 市販の痛み止めを服用する

安静にする

ぎっくり腰で動くのがつらい場合、安静にするのが一番です。

発症から1~2日は無理をせず、安静を心がけましょう。

寝るときは横向きで、背中を丸めてひざを曲げるとよいでしょう。

ひざの間にクッションを挟むのも効果的です。

楽な姿勢を探す

ぎっくり腰で動けないときは、なるべく楽な姿勢を探しましょう。

楽な姿勢が見つかるようなら、慌てて病院で見てもらう必要はありません

座るときは硬めの椅子に少し前傾姿勢で腰かけると楽なことがあります。

ソファは腰への負担を増すので避けましょう。

市販の痛み止めを服用する

ぎっくり腰の痛みがひどい場合、市販の痛み止めを服用する方法もあります。

市販の痛み止めとしては、ロキソニンやボルタレンがよく知られています。

ただし、痛み止めで症状を感じなくなっているときに、無理をすることは厳禁です。

薬の効果が切れたとき、余計に痛みが強くなってしまいます。

湿布には鎮痛薬ほど痛みを鎮める効果が期待できません。

痛みのある場所を冷やす

ぎっくり腰で動けないとき、痛みのある場所を冷やすと楽になります。

アイスパックなどで痛い場所を1時間につき10分ほど冷やしましょう。

凍傷の恐れがあるので、冷やし続けるのは厳禁です。

ぎっくり腰を病院で見てもらったら予防も忘れずに!

ぎっくり腰の症状が落ち着いたら、予防に取り組むことも忘れないようにしましょう。

ぎっくり腰を発症した方の4人に1人が、1年以内に症状を再発しているからです。

普段からストレッチで身体を柔軟に保つと、再発リスクを下げることにつながります。

ぎっくり腰の予防法は、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

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