ぎっくり腰を発症すると、何度も再発を繰り返すケースがあります。
そのためぎっくり腰はクセになると言われています。
本記事ではぎっくり腰がクセになると言われる理由について解説します。
再発する人の4つの特徴も紹介しているので参考にしてください。
ぎっくり腰がクセになるのは間違い
ぎっくり腰を再発する方は多いですが、クセになるのとは少し違います。
例えば足首のねんざは靭帯が伸ばされるためクセになりやすいです。
しかし、腰は体重の何倍もの負荷に耐えられる非常に強い箇所です。
一度ぎっくり腰をしたからと言って、靭帯が緩んで不安定になることはありません。
「ぎっくり腰を繰り返す=クセになる」ではないわけです。
ぎっくり腰を再発する人の4つの特徴
ぎっくり腰は誰にでも起こり得ますが、何度も再発する人には以下の特徴が見られます。
- 身体の使い方が悪い
- 同じ姿勢を何時間も続ける
- 生活習慣が乱れている
- 姿勢が悪い
ここでは、ぎっくり腰を再発する人の4つの特徴について解説します。
身体の使い方が悪い
ぎっくり腰を再発する人の共通点の1つが、身体の使い方が悪いことです。
腰の骨(腰椎)は、身体をひねる動作+横に倒す動作に弱い傾向があります。
例えば車の助手席から身体をねじって、後部座席の荷物を取るような動作には要注意。
身体をひねりながら倒す動作を繰り返すと、ぎっくり腰の再発リスクが増加します。
同じ姿勢を何時間も続ける
ぎっくり腰を再発する方の特徴の1つが、長時間同じ姿勢で作業をしていることです。
同じ姿勢で長時間作業をしていると、腰のまわりにある筋肉が緊張して硬くなります。
硬くなった筋肉は、古くなったゴムのように少しの力で切れやすくなります。
デスクワークの方にぎっくり腰が多く見られるのもそのためです。
生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れも、ぎっくり腰のリスクを増加させるため注意が必要です。
例えば睡眠不足が続くと、身体の回復力が低下してぎっくり腰を起こしやすくなります。
運動不足や冷えなど身体が冷えていると、筋肉が硬くなりぎっくり腰のリスクが増加します。
ぎっくり腰の多くが原因不明とされるのは、生活習慣に起因するケースがとても多いためです。
姿勢が悪い
猫背や反り腰など姿勢が悪い方も、ぎっくり腰を再発しやすい傾向にあります。
猫背になると腰の筋肉が常に引っ張られて硬くなり、ぎっくり腰を引き起こしやすくなります。
反り腰は一見すると姿勢がよく見えますが、腰に大きな負担がかかるため注意が必要です。
ぎっくり腰の再発を予防する3つのポイント
何度もぎっくり腰を再発する方は、普段から以下の点を意識してみましょう。
- 座り方を見直す
- 休養をしっかりとる
- 適度に身体を動かす
ぎっくり腰の再発を予防する3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
座り方を見直す
ぎっくり腰を起こす方の多くに不良姿勢が見られるため、普段の座り方を見直すのがおすすめです。
座り方のコツは坐骨に体重を乗せ、上半身に無駄な力を入れないことです。
座っているうちに姿勢は崩れがちなので、一息ついたら座り直すよう意識しましょう。
休養をしっかりとる
睡眠中は身体の修復・回復が活発化するため、普段から休養をしっかりとりましょう。
子どもがぎっくり腰にならないのは、質のよい睡眠を十分にとれているからです。
質のよい睡眠をとるためには、お風呂で身体を温めるのがおすすめです。
お風呂でリラックスすると副交感神経が優位になるため、睡眠の質を高める効果が期待できます。
適度に身体を動かす
ぎっくり腰の原因となる筋緊張の多くは、不動によってもたられることをご存知でしょうか。
不動によってインナーマッスルが緊張すると、ぎっくり腰の発症リスクが増加します。
長時間の同一姿勢でぎっくり腰を発症しやすいのもそのためです。
普段から適度に身体を動かすと、ぎっくり腰の原因となる筋緊張の予防につながります。
姿勢や生活習慣を見直して、ぎっくり腰の再発を予防しましょう。
ぎっくり腰の多くは病気ではなく、普段の姿勢や生活習慣の乱れによって起こります。
いったんぎっくり腰を発症すると、治るまでに時間だけでなくコストも必要となってしまいます。
今回ご紹介した点を参考に、ぎっくり腰の再発予防に取り組みましょう。