ぎっくり背中の原因と対処法!病気の可能性についてもご紹介

原因

「突然背中が痛くなった」「息を吸うと背中が痛む」

上記の症状がある方は、ぎっくり背中を発症している可能性があります。

本記事ではぎっくり腰の原因や症状、および病気の可能性について解説します。

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ぎっくり背中とは?

ぎっくり背中

ぎっくり背中は病名ではなく、急にあらわれる背中の痛みの総称です。

ぎっくり腰とは異なり、椎間板や関節に問題があるケースは少ない点が特徴です。

背中の中でも、肩甲骨あたりに痛みが出やすい傾向にあります。

ぎっくり背中の症状

症状

ぎっくり背中を発症すると、主に以下のような症状が見られます。

・首を動かすと背中に鋭い痛みが走る
・背中が痛くて横を向きづらい
・大きく息を吸うと背中が痛む
・胃の不快感や吐き気がする
・前かがみになると背中が痛む

ぎっくり背中を発症すると、2日ほど痛みのピークが続きます

ぎっくり背中の原因

原因

ぎっくり背中は主に筋線維の断裂によって起こりますが、原因としては以下の例があげられます。

  • 背中の筋緊張
  • 冷え
  • 睡眠の質の低下
  • 不良姿勢
  • 筋肉や関節の柔軟性の低下

ここでは、ぎっくり背中の主な原因について解説します。

背中の筋緊張

筋緊張

ぎっくり背中を起こす方の多くに、背中の筋肉の緊張が見られます。

緊張して硬くなった筋肉は、古くなったゴムのように切れやすくなります。

そのため、不意の動作で筋線維が断裂し、ぎっくり背中を発症しやすくなるのです。

冷え

冷え

首や背中が冷えると寝違えだけでなく、ぎっくり背中も引き起こしやすくなります。

冷えによって筋肉が硬くなると、少しの衝撃で筋線維が切れやすくなるためです。

また、冷えにより血行が悪くなると、身体の回復力が低下してぎっくり背中を起こしやすくなります。

睡眠の質の低下

睡眠不足

就寝中に成長ホルモンが分泌されると、細胞分裂が活発化して身体の修復が行われます。

しかし、睡眠の質が低下すると、身体の修復が遅れるためぎっくり背中の発症リスクが増加します。

睡眠の質が低下する原因は、ストレスや運動不足、過度の飲酒、スマホの見過ぎなどさまざまです。

不良姿勢

姿勢が悪い

デスクワークなどで不良姿勢を続けると、筋緊張によりぎっくり背中を引き起こしやすくなります。

特に猫背や巻き肩の姿勢を続けると、背中の筋緊張を招きやすいため注意が必要です。

パソコン仕事の方はもちろん、スマホをよく見る習慣がある方も気を付けましょう。

筋肉や関節の柔軟性の低下

身体が硬い

身体が硬いとケガをしやすいと言われますが、ぎっくり背中に関しても同様です。

特に肩甲骨や肩関節の可動域が狭いと、背中に筋緊張が生じやすくなります。

子どもの頃は寝違えを起こしにくいのに、大人になると発症しやすいのもそのためです。

背中の痛みがある場合に考えられる病気やケガの可能性

病気

ぎっくり背中は寝違えと同様に、誰にでも起こり得るケガの一種です。

しかし、場合によっては以下の病気やケガを発症している可能性もあるため注意が必要です。

  • 内科系の疾患
  • 肋骨骨折
  • 神経痛

ここでは、背中が痛い場合に考えられる主な病気やケガについて解説します。

内科系の疾患

内臓疾患

原因不明の背中の痛みがある場合、急性膵炎や急性腎炎などを発症している可能性があります。

特に急性膵炎の痛みは激しく、安静にしていてもズキズキと痛む点が特徴です。

痛みが治まる楽な姿勢がないようであれば、速やかに医療機関を受診しましょう。

肋骨骨折

肋骨骨折

息を大きく吸ったときに痛みが出る場合、肋骨骨折を起こしている可能性があります。

肋骨は満員電車で押されるなどして、知らないうちに折れていることもあります。

そのため、原因不明の痛みがある方は、整形外科などで検査してもらいましょう。

神経痛

神経痛

背中の痛みは神経痛によってもたらされるケースも少なくありません。

天候や湿度により痛みが出ることもあれば、原因不明の肋間神経痛が出ることもあります。

帯状疱疹の後に神経痛が出ることもあるため、いずれにせよ医師に相談することが重要です。

ぎっくり背中の治し方

治し方

ぎっくり背中は放置してもいつかは治まりますが、早期回復を望む方は以下の点を意識しましょう

  • 発症後48時間は無理をしない
  • 2日たったら温め始める
  • 無理のない範囲で身体を動かす

ここでは、ぎっくり背中の治し方について解説します。

発症後48時間は無理をしない

安静

ぎっくり背中を発症すると、48時間ほど強い炎症状態が続きます。

この時期は無理に身体を動かさず、患部を安静に保つことが重要です。

ズキズキと痛むようであれば、アイスパックなどで冷やすのもおすすめです。

2日たったら温め始める

温浴

ぎっくり背中の発症から丸2日が経過したら、温める方向に切り替えましょう。

温めて血行を促進すると、患部の回復を促進する効果が期待できます。

痛いからといつまでも冷やしていると、かえって症状回復を遅らせるため注意が必要です。

無理のない範囲で身体を動かす

ストレッチ

ぎっくり背中を発症してから2日ほどたったら、無理のない範囲で身体を動かしましょう。

ぎっくり腰と同様、ぎっくり背中の場合も安静が回復を早めることはありません。

とはいうものの、痛みが出るような無理な運動をする必要はありません。

ウォーキングやストレッチなど、できることから始めれば十分です。

ぎっくり背中には正しく対処しましょう!

ぎっくり背中を発症すると、痛みのために日常の動作にも支障を来す可能性があります。

また、背中は回復に時間が掛かる箇所のため、発症当初は無理をしないことも重要です。

今回の記事を参考に、ぎっくり背中には正しく対処して、早期の改善へと導きましょう。

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