陽気がよくなる春には、なぜか不調の方も増える傾向にあります。
春に増える意外な不調の1つがぎっくり腰です。
実は、ぎっくり腰と花粉症には意外な関係があることをご存じでしょうか。
春のぎっくり腰の予防法とあわせて解説します。
春にぎっくり腰が増える4つの原因
春にぎっくり腰が増える原因としては、以下の4つがあげられます。
- 急なエネルギー消費
- 朝晩と日中の寒暖差
- 環境の変化
- 服装の変化
春にぎっくり腰が増える4つの原因について見ていきましょう。
急なエネルギー消費量の増加
春にぎっくり腰が増える原因の1つが、急なエネルギー消費量の増加です。
冬の間は寒くて縮こまっていた筋肉が、春になると活発に動き始めます。
ただ春先はまだ気温が低く、身体を温めるのに大量のエネルギーが必要です。
そのため、無理をするとぎっくり腰を引き起こしやすくなります。
朝晩と日中の寒暖差
朝晩と日中の寒暖差も、春にぎっくり腰が増える原因の1つです。
冷房代よりも暖房代の方が高いことはご存じのことでしょう。
身体も温めるときに多くのエネルギーを必要とします。
しかし、冷えて固まった筋肉を急に動かすと大きな負担がかかります。
その結果、ぎっくり腰を発症するリスクが高くなるのです。
環境の変化
春にぎっくり腰が増える原因の1つが環境の変化です。
引っ越しや進学、就職など春は心身に多くのストレスがかかります。
ストレスが腰痛のリスクを高めることは、医学的にも証明されています。
参考:厚生労働省ホームページ
また、心理的ストレスがぎっくり腰のリスクを高めることも分かっています。
服装の変化
服装の変化も春にぎっくり腰が増える原因の1つです。
春になると気温が上がりますが、まだまだ朝晩は寒い日も少なくありません。
油断して薄着でいると身体が冷え、ぎっくり腰のリスクを高めてしまうのです。
ぎっくり腰と花粉症との関係
春先にぎっくり腰を発症する人で、花粉症を持っている人は意外と多いものです。
では、ぎっくり腰と花粉症にはどんな関係があるのでしょうか。
くしゃみでぎっくり腰になる?
花粉症の方がぎっくり腰を発症する直接的な原因はくしゃみの衝撃です。
くしゃみをすると体重の何倍もの負荷が腰にかかります。
そのため、腰の筋肉が硬くなっているとくしゃみでぎっくり腰を起こしやすくなるのです。
花粉症などの不調は自律神経の乱れによって起こる
花粉症の直接的な原因は花粉ですが、発症リスクを高めるのは自律神経の乱れです。
春先は自律神経が乱れやすい時期ですが、最初に影響を受ける場所が粘膜です。
自律神経の乱れで粘膜に影響がおよぶと、鼻やのど、目などの症状が出やすくなります。
自律神経の乱れは花粉症だけでなく、あらゆる不調のリスクを高める結果となります。
自律神経の乱れがぎっくり腰のリスクを高める可能性もある
春先に自律神経が乱れると、全身の血液循環が妨げられます。
血液循環が妨げられると、身体の回復力が低下する傾向にあります。
その結果、ぎっくり腰の発症リスクが高くなるのです。
春のぎっくり腰を予防する4つの方法
春のぎっくり腰を予防するには、普段から以下の4点に注意しましょう。
- 布団でゴロゴロしてから起き上がる
- 生活にメリハリを付ける
- リラックスする時間を設ける
- 腸内環境を整える
春のぎっくり腰を予防する4つの方法について解説します。
布団でゴロゴロしてから起き上がる
春のぎっくり腰を予防するには、布団でゴロゴロしてから起き上がりましょう。
身体が冷えて硬くなっている朝に急な動作は禁物です。
両ひざを立てて左右にゆっくりと倒し、身体を温めてから起き上がることがおすすめです。
生活にメリハリを付ける
春のぎっくり腰を予防するには、生活にメリハリを付けることも重要です。
メリハリを付けることで自律神経のオン・オフが切り換えやすくなります。
夜はお風呂に浸かってゆっくり休み、朝は早起きして朝日を浴びることがおすすめです。
腸内環境を整える
腸内環境を整えることは、ぎっくり腰だけでなく花粉症の予防にも効果的です。
腸内には身体の7割もの免疫細胞が集まっているためです。
食事だけで腸内環境を整えることが難しい場合には、サプリなどを利用する方法もあります。
リラックスする時間を設ける
リラックスする時間を設けることも、春のぎっくり腰を予防する結果につながります。
リラックスして自律神経のバランスを整えると、身体の回復力が向上します。
休みの日は趣味に没頭したり、お出かけを楽しんだりするのもよいでしょう。
自律神経を整えてぎっくり腰を予防しよう!
ぎっくり腰や花粉症は、自律神経の乱れによって発症リスクを高めます。
春にぎっくり腰を起こしやすい方は、生活習慣を見直してみることがおすすめです。
睡眠・栄養・排泄の三本柱でぎっくり腰や花粉を予防しましょう。