ぎっくり腰を発症すると猛烈な痛みに襲われますが、通常は1~2週間程度で症状がおさまります。
しかし、喉元すぎればなんとやら…
忘れたころにぎっくり腰を再発した経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
本記事では、ぎっくり腰の再発を予防する4つのポイントについて解説します。
慢性的な腰痛にお悩みの方も、ぜひ参考にしてください。
ぎっくり腰を発症する主な原因

ぎっくり腰の再発を予防するためには、発症する原因を知っておく必要があります。
ぎっくり腰を発症する主な原因は以下のとおりです。
それぞれについて解説します。
急激な腰への負荷
ぎっくり腰を発症する原因の1つが急激な腰への負荷です。
重い物を持ち上げた瞬間にぎっくり腰を発症した経験をお持ちの方も多いでしょう。
腰に急激な負荷がかかると筋線維が断裂し、ぎっくり腰の発症リスクが増加します。
場合によってはくしゃみをした瞬間にぎっくり腰を発症するケースも見られます。
蓄積した筋疲労

ぎっくり腰の原因としては、蓄積した筋疲労も挙げられます。
疲労が蓄積すると筋肉が硬くなり、少しの衝撃で筋線維が断裂しやすくなります。
例えるなら、劣化したゴムが切れやすくなるようなものです。
疲れが溜まっているタイミングでぎっくり腰を起こしやすいのはそのためです。
関節の柔軟性低下
関節の柔軟性低下も、ぎっくり腰を起こす原因の1つです。
特に股関節が硬くなると、ぎっくり腰の発症リスクが増加します。
股関節は身体のなかでもっとも可動域が広く、地面からの衝撃を吸収するはたらきがあります。
そのため、股関節が硬くなると、腰にかかる負担が増加する訳です。
ストレス

ストレスもぎっくり腰の発症リスクを高める原因の1つです。
海外での研究により、ストレスは腰痛のリスクを高めるとわかっています。
ストレスが蓄積すると血管が収縮し、局所の栄養状態が低下します。
ぎっくり腰を繰り返す方は、ストレスを適切にコントロールする必要があります。
ぎっくり腰の再発を予防する4つのポイント

ぎっくり腰の再発を予防するためには、以下4つのポイントを押さえる必要があります。
それぞれについて解説します。
身体の使い方を見直す
ぎっくり腰を繰り返す方は、身体の使い方を見直してみましょう。
重い物を持つときはいったんしゃがみ、足の力を利用して持ち上げるよう意識してください。
くしゃみをする際には、上半身を曲げると腰への負担を軽減できます。
疲れをため込まない

ぎっくり腰の原因となる筋緊張を避けるため、疲れをため込まないよう工夫しましょう。
お風呂につかり身体を温め、質の高い睡眠をとると翌日に疲れを残しにくくなります。
栄養ドリンクに頼るのではなく、身体の回復力を高めるのが先決です。
睡眠に勝る休養なし、と覚えておいてください。
関節を柔軟に保つ
ぎっくり腰の再発を避けるためには、関節を柔軟に保つ必要があります。
特に股関節は腰痛と密接な関係があるため、日常的なストレッチで可動域を保ちましょう。
地面からの衝撃を最初に受ける足首(足関節)も柔軟に保つよう心がけてください。
湯船で正座をすると、足首を簡単にストレッチで来ます。
ストレスを適度に発散する

ストレスはぎっくり腰だけでなく万病の元です。
適度に発散して自律神経のバランスを保つようにしましょう。
ストレスの発散法は人それぞれなので、自分に合った方法を見つけておくのがおすすめです。
セルフケアでぎっくり腰の再発を予防できない方は専門家に相談!

セルフケアではぎっくり腰の再発を予防できない方は、専門家に相談するのがおすすめです。
慢性的な腰痛は保険適用外のため、マッサージ師や整体師、鍼灸師などに相談しましょう。
費用がネックという声もありますが、ぎっくり腰になるとそれ以上の損失を強いられます。
大切な自分の身体を守るため、先行投資を惜しまないようにしましょう。
マッサージのメリット
マッサージ師は国家資格のため、安心・安全な施術を受けられる点がメリットです。
ただし、駅前の格安マッサージでは、無資格の外国人が施術しているケースも少なくありません。
揉み返し(ケガ)のリスクがあるため、国家資格者がいるお店を選ぶのがポイントです。
整体のメリット

整体のメリットは、保険の施術では対応できないきめ細かなケアを受けられる点です。
ただし、整体師は民間の資格で、施術担当者により技術や知識に大きな差があります。
地域密着で長年にわたり営業している整体院を選ぶのがポイントです。
鍼灸のメリット
鍼灸のメリットは揉み返しのリスクが低い点です。
国家資格者の施術が受けられる点も、鍼灸院を選ぶメリットの1つです。
鍼が怖い方はお灸や手技による施術を受ける方法もあります。
日常的なケアでぎっくり腰を予防しましょう!

ぎっくり腰の多くは、日常の生活習慣に起因します。
ストレッチや入浴で筋肉や関節を柔軟に保ち、ぎっくり腰の再発を未然に予防しましょう。
セルフケアで再発を防げない方は、マッサージ師や整体師に相談する方法もあります。
今回の記事を参考に、ぎっくり腰の再発予防に取り組んでください。

