10月になっても暑い日が続きますが、秋はぎっくり腰が増えはじめる時期でもあります。
暑い夏に不調が出なかった方も、朝晩が涼しくなる10月以降は要注意です。
本記事では10月にぎっくり腰が増える原因と対策法について解説します。
10月にぎっくり腰が増える原因

10月にぎっくり腰が増える主な原因は以下の4つです。
それぞれについて解説します。
朝晩の気温低下
10月にぎっくり腰が増える原因の1つが、朝晩の気温低下です。
就寝中に気温が低下すると、身体が冷えて筋肉が硬く緊張します。
筋肉が緊張した状態で布団からいきなり起き上がると、ぎっくり腰の発症リスクが増加します。
夏の疲れ

夏の疲れも、10月にぎっくり腰が増える原因の1つです。
夏の暑いうちは神経が高ぶっているため、疲れを自覚しにくい傾向にあります。
しかし、空気が涼しくなる秋が訪れると、疲れを自覚しはじめる方が増えはじめます。
その結果、ぎっくり腰を発症する方が少なくありません。
自律神経のバランスの変化
10月にぎっくり腰が増えるのは、自律神経のバランスが変化するためです。
秋は夏の間に優位だった交感神経が、副交感神経優位に傾きはじめる季節です。
副交感神経が優位に傾くと、心身にブレーキがかかります。
身体にブレーキがかかっている状態で無理をすると、ぎっくり腰の発症リスクが増加します。
ストレス
ストレスも10月にぎっくり腰が増える原因の1つです。
秋は日ごとの気温差が大きく、身体的ストレスによって自律神経が乱れやすい季節の1つです。
自律神経のバランスが乱れると、血行不良が生じてぎっくり腰の発症リスクが増加します。
秋のぎっくり腰への対処法

秋にぎっくり腰を発症したら、以下のように適切に対処する必要があります。
ここでは、秋のぎっくり腰への対処法について解説します。
発症から48時間は患部を冷やす
ぎっくり腰を発症しておよそ48時間は炎症が強くあらわれます。
強い炎症が見られる急性期には、患部を冷やすのが効果的です。
アイスパックや氷嚢などで患部を冷やすと、つらい痛みを感じにくくなります。
1時間につき10~15分ほどアイシングするのが目安です。
痛みがひどい場合は、鎮痛剤を服用したり湿布を貼ったりして対処しましょう。
48時間が経過したら温めはじめる
ぎっくり腰の発症から48時間が経過したら、お風呂に入るなどして温めはじめましょう。
痛みが残っているからといつまでも冷やしていると、かえって回復が遅れるため注意が必要です。
ただし、発症から48時間以内でも温めて症状が楽になる場合は、お風呂に入って構いません。
回復を早めるため絶対安静は避ける
ぎっくり腰の回復を早めるためには、絶対安静を避けてください。
無理な運動は必要ありませんが、安静にしすぎると症状の回復を遅らせることがわかっています。
日常の動作など、無理のない範囲で身体を動かすと良いでしょう。
秋のぎっくり腰を予防する方法

秋になるとぎっくり腰を発症する傾向がある方は、以下の方法で予防に取り組みましょう。
ここでは、秋のぎっくり腰を予防する方法について解説します。
夏の間もお風呂で身体を温める
秋のぎっくり腰を予防するためには、夏の間もお風呂で身体を温めるのがポイントです。
温暖化が進む日本では、真夏に最高気温が35℃を超えるのも珍しくありません。
一方で、屋内はエアコンがきいており、気が付かないうちに身体が冷えている傾向にあります。
夏の間も定期的に湯船につかり、腰から足にかけてしっかり温めるのがおすすめです。
睡眠の質を高める
夏になると暑さのため睡眠の質が低下し、少しずつ疲労が蓄積しがちです。
睡眠時間が短くなったり、夜中に目が覚めたりする方は、睡眠の質の改善に取り組みましょう。
睡眠の質を高めるためには、就寝までに心身をリラックスモードに切り替える必要があります。
スマホの明るい画面は脳を興奮させるため、寝る直前まで使用するのは避けましょう。
自然な眠りを誘うためには早寝早起きを心がけ、日中に適度に身体を動かすのがおすすめです。
食習慣に気をつける

秋のぎっくり腰を予防するためには、夏の間の食習慣にも気をつける必要があります。
夏だからと冷たい物ばかり食べたり飲んだりしているとお腹(腸)が冷えます。
お腹が冷えて硬くなると筋膜を介して腰の筋緊張が生じ、ぎっくり腰のリスクが増加するのです。
夏でも飲み物はなるべく常温で飲み、意識して温かい食事を摂取しましょう。
夏のうちから意識して10月のぎっくり腰を予防しましょう!

秋のぎっくり腰は夏の不摂生や疲労が原因で生じる傾向にあります。
気温が低くなる時期は筋肉が硬くなるため、なるべく腰まわりを冷やさないよう意識しましょう。
適度に身体を動かして睡眠の質を高め、疲労を蓄積しないのもポイントです。
夏のうちから意識して、つらい秋のぎっくり腰を予防してください。