ぎっくり腰になったらどうしたらいい?自然に治ることはある?

治し方

ある日突然のように激しい痛みに襲われるぎっくり腰。

始めてぎっくり腰になった場合、どうしたらいいか分からないこともあるでしょう。

本記事ではぎっくり腰への対処法について詳しく解説します。

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ぎっくり腰で動けない場合の対処法

ぎっくり腰の症状はさまざまですが、動けない場合には次のように対処しましょう。

  • 痛い方を上にして横向きで寝る
  • ズキズキ痛む箇所を冷やす
  • 痛くて眠れない場合は痛み止めを利用する

ぎっくり腰で動けない場合の対処法について詳しく見ていきましょう。

痛い方を上にして横向きで寝る

ぎっくり腰で動けない場合には、痛い方を上にして横向きで休みましょう。

背中を丸めて膝を抱えるようにすると、痛みを緩和することが期待できます。

膝や腕の下にクッションや抱き枕などを挟むことも効果的です。

ズキズキ痛む箇所を冷やす

ぎっくり腰の痛みが強い場合には、ズキズキ痛む箇所を一時的に冷やしましょう。

アイスパックなどを利用して、1時間に10分から15分ほど冷やすのが基本です。

ただし、発症から48時間が経過したら温める方向に切り替えましょう

痛くて眠れない場合は痛み止めを利用する

ぎっくり腰の痛みで眠れない場合には、痛み止めを利用する方法もあります。

市販の痛み止めとしてはロキソニンがよく知られています。

薬の服用に抵抗がある方は、シップや塗り薬を利用するとよいでしょう。

コルセットを巻く

ぎっくり腰で動くことが困難な場合には、コルセットを巻く方法もあります。

コルセットで固定すると、痛みを緩和できるだけでなく、安心感を得られる点もメリットです。

ただし、コルセットの乗用は血行不良や筋力低下のリスクをともなうため注意が必要です。

ぎっくり腰で少しは動ける場合の対処法

ぎっくり腰でも少し動ける場合には、次のように対処することがおすすめです。

  • あおむけでひざ倒し体操をおこなう
  • 四つん這いで痛みがない方へ歩く
  • 足首の曲げ伸ばしをおこなう

少し動ける場合の対処法について解説します。

あおむけでひざ倒し体操をおこなう

ぎっくり腰になっても少しは動けるなら、ひざ倒し体操をおこなうことがおすすめです。

あおむけで両ひざを倒すと、仙腸関節の可動域が広がり、症状の改善を早めることが期待できます。

ひざ倒し体操の手順は以下の通りです。

  1. 布団やベッドにあおむけで寝る
  2. 両ひざを90度に曲げて立てる
  3. 痛みや違和感が少ない方へ両ひざをそろえて倒す(30秒間)
  4. 反対側に倒して痛みや違和感を確認する
  5. 痛みや違和感が残っている場合は③を繰り返す

ひざ倒し体操のポイントは、痛みや違和感がある方へ倒さないことです。

痛みや違和感がある方へ倒すのは、あくまでも症状の変化を確認するためです。

ひざ倒し体操は、痛みがない範囲で気持ちよくおこないましょう。

四つん這いで痛みがない方へ歩く

ぎっくり腰でも少し動けるようなら、四つん這いで痛みがない方へ歩いてみましょう。

四つん這いで歩くと仙腸関節の可動域を確保し、周囲の筋肉を緩めることが可能です。

痛みが少なくなってきたら、ゆっくりと立ち上がって無理のない範囲で動きましょう。

足首の曲げ伸ばしをおこなう

ぎっくり腰を早く改善するためには、足首の曲げ伸ばしをおこなうこともおすすめです。

足首を動かすとふくらはぎが刺激され、全身の血行を促進することが可能です。

血行がよくなれば患部を回復させるための栄養が腰へと送り届けられやすくなります。

ぎっくり腰でよくある質問

ぎっくり腰に関しては、以下のような質問が多く寄せられています。

  • 病院で見てもらった方がいい?
  • ぎっくり腰は自然に治る?
  • 何日目から動いていい?
  • お風呂はいつから入れる?
  • コルセットは巻き続けた方がいい?
  • シップや痛み止めはいつまで?

ぎっくり腰に関する質問にお答えします。

病院で見てもらった方がいい?

ぎっくり腰が初めての場合には、病院で見てもらうことがおすすめです。

検査をしたら何らかの疾患が見つかる可能性もあります。

ただし、楽な姿勢が見つかるようであれば、慌てて病院に行く必要はありません

発症から2、3日して動けるようになってから受診しましょう。

ぎっくり腰は自然に治る?

ぎっくり腰は自然に治ることが一般的です。

発症から1ヶ月ほどすると、ぎっくり腰になったことを忘れるケースもあるほどです。

ただし、原因を取り除かないと何度でもぎっくり腰を再発する恐れがあります。

何日目から動いていい?

ぎっくり腰になったとしても、動けるようであればすぐに動いても問題ありません

長年の研究により、安静はぎっくり腰の改善を早めないことが分かっています。

参考:腰痛診療ガイドライン2019改訂2版

ただし、痛みが強い場合には無理をして動く必要はありません。

お風呂はいつから入れる?

ぎっくり腰の発症にともなう強い炎症は、発症からおよそ48時間続きます。

そのため、お風呂はぎっくり腰になった日の翌々日が目安となります。

湯船に浸かって心地よく感じるなら、どんどん温める方向に切り替えましょう。

コルセットは巻き続けた方がいい?

ぎっくり腰の症状が落ち着いたら、コルセットを巻き続けることは避けましょう。

固定期間が長いと関節の動きが悪化し、腰痛を慢性化させる恐れがあります。

コルセットを巻くのは急性期の48時間に留めることがおすすめです。

シップや痛み止めはいつまで?

シップや痛み止めも急性期の48時間に留めましょう。

シップや痛み止めに含まれる消炎鎮痛剤には、血行を阻害する作用があります。

そのため、長く利用するとかえって症状の回復を遅らせる結果となります。

正しく対処してぎっくり腰を早く改善しましょう!

ぎっくり腰への対処法は、症状や時間の経過により変化します。

今回ご紹介した点を参考に、早くつらいぎっくり腰を改善しましょう。

ぎっくり腰が治ったら、再発予防に取り組むことも忘れないようにしてください。

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