ぎっくり腰はさまざまな年代に見られる急性症状の1つです。
ただ、病院の検査をしてもほとんどが原因不明とされます。
実は足首の硬さとぎっくり腰などの腰部疾患には密接な関係があります。
本記事では足首の硬さとぎっくり腰の関係、および改善法について解説します。
足首が硬いとぎっくり腰になりやすい理由
足首が硬いとぎっくり腰になりやすいのは次の理由からです。
- 地面からの衝撃を吸収できない
- 血行不良を招きやすい
- 不良姿勢の原因となる
地面からの衝撃を吸収できない
足首が硬いとぎっくり腰になりやすいのは、地面からの衝撃を吸収できなくなるためです。
地面と最初に接する足首(足関節)には、地面からの衝撃を緩和する大事な役目があります。
足首が硬いと地面からの衝撃が腰に直接伝わるため、ぎっくり腰の発症リスクが高くなります。
血行不良を招きやすい
足首が硬いとふくらはぎの筋肉をしっかりと使うことができません。
ふくらはぎは第2の心臓とも呼ばれ、全身の血流に深く関わっています。
足首が硬いと血行不良により全身の栄養状態や回復力が低下します。
血行不良に加えて腰への負担が加わると、ぎっくり腰を発症しやすくなるのです。
不良姿勢の原因となる
足首が硬いと不良姿勢を引き起こしやすくなります。
特に重心が後方(かかと)へ移動すると、立った状態で反り腰になる傾向が見られます。
反り腰になると腰の筋肉への負担が増すため、ぎっくり腰のリスクを高めるのです。
【セルフチェック】こんな方は足首が硬くなっているかも!
かかとが硬くなっていないかどうか、以下の方法でセルフチェックしてみましょう。
- かかとを付けてしゃがめない
- ふくらはぎがつりやすい
- 慢性的に足先が冷えている
かかとを付けてしゃがめない
足首が硬いとかかとを付けてしゃがめないことが特徴です。
かかとを付けてしゃがんだとき、後に倒れる方は要注意といえるでしょう。
運動会で転ぶお父さんも足首が硬い傾向にあります。
慢性的に足先が冷えている
慢性的に足先が冷えている方も、足首が硬い可能性があります。
足首が硬いとふくらはぎの筋ポンプがしっかりと働かなくなります。
その結果、血行不良により足先が冷えやすくなるのです。
ふくらはぎがつりやすい
ふくらはぎがつりやすい方も、足首が硬い可能性があります。
足首が硬いとふくらはぎの筋肉に大きな負担がかかります。
その結果、ふくらはぎをつりやすくなるのです。
足首を柔らかくする簡単な方法
足首を柔らかくするにはストレッチが効果的です。
しかし、仕事や家事が忙しくストレッチに時間を割けない方もいるでしょう。
そんな方のために、自分でできる簡単な4つの方法をご紹介します。
- 湯船で正座する
- 自転車のペダルをつま先でこぐ
- 段差でかかとを上げ下げする
- 5本指ソックスを利用する
湯船で正座する
足首を柔らかくする簡単な方法の1つが、湯船で正座することです。
お湯の中は浮力がはたらくため、関節に負担を掛けず筋肉を柔軟にすることが可能です。
冷え性の改善にもつながるため、最初の30秒で構わないので湯船で正座してみましょう。
自転車のペダルをつま先でこぐ
自転車のペダルをつま先でこぐことも、足首を柔らかくする簡単な方法の1つです。
つま先を意識してペダルをこぐと、足首が自然とストレッチされます。
ふくらはぎの筋肉を使うイメージでペダルをこぐと効果的です。
段差でかかとを上げ下げする
段差でかかとを上げ下げすることも、足首を柔らかくする簡単な方法の1つです。
やり方は以下の通りです。
- 段差に足先を乗せかかとを床につける
- 2秒かかけてかかとを浮かせてつま先立ちになる
- 4秒かけて元の姿勢に戻る
最初は10回からはじめ、慣れてきたら回数を増やしていきましょう。
5本指ソックスを利用する
足首を柔軟に保つためには、足の指をしっかりと使う必要があります。
足の指を使うときにおすすめのアイテムが5本指ソックスです。
足先で地面をつかむイメージで重心を安定させましょう。
足首を柔軟に保ちぎっくり腰を予防しましょう!
ぎっくり腰を始めとする腰部疾患は、日常の習慣の積み重ねとしてあらわれます。
足首の硬さも腰への負担を増し、ぎっくり腰のリスクを高める要因の1つです。
そのため、今回ご紹介した簡単な方法で足首を柔軟に保つことがおすすめです。
足首を柔軟に保つと、ぎっくり腰だけでなく肩こりなどの不調の緩和にもつながります。
以下の記事ではぎっくり腰の予兆や前兆について解説しているので合わせてご覧ください。