ある日突然のように起こるぎっくり腰。
実は、ぎっくり腰になる方には意外な特徴があります。
慢性腰痛や腰部疾患だけがぎっくり腰のリスクを増加させるわけではありません。
本記事ではぎっくり腰になりやすい人の意外な特徴と改善法について解説します。
ぎっくり腰になりやすい人の意外な特徴
ぎっくり腰になりやすい人には、主に以下の5つの特徴が見られます。
- 足首が硬い
- ひざが伸びきっている
- 首こりがひどい
- 便秘がち
- 仙腸関節が硬い
ぎっくり腰のリスクを高める、5つの意外な特徴について詳しく見ていきましょう。
足首が硬い
ぎっくり腰になりやすい人の多い例が、足首が硬いことです。
足首が硬いと地面からの衝撃を吸収できず、身体への負担が増大します。
ぎっくり腰だけでなく、不調が足首の硬さから来ているケースは少なくありません。
ひざが伸びきっている
ぎっくり腰になりやすい人の特徴として、ひざが伸びきっていることもあげられます。
ひざが伸びきっていると関節のクッション機能が低下し、腰への負担が増大します。
立っているときに、ひざが伸びきっていないか確認してみましょう。
首こりがひどい
ぎっくり腰になりやすい人の特徴として、首こりがひどいこともあげられます。
首と腰は連動して前後に動くため、こりのために動きが制限されると腰への負担が増大します。
そのため、腰痛治療で腰しか見てもらっていない方は注意が必要です。
首の可動範囲を広げないと、腰痛は根本的に改善しません。
便秘がち
便秘がちな方も、ぎっくり腰になるリスクが高い傾向にあります。
便秘の方に多く見られるのが、大腰筋など腹部の筋緊張です。
大腰筋が硬くなると腰の可動範囲を狭め、骨盤を前方へと傾けます。
その結果、ぎっくり腰の発症リスクが増大するのです。
仙腸関節が硬い
ぎっくり腰になる人の多くに見られることが仙腸関節の硬さです。
仙腸関節が硬いと「関節の遊び」が消失し、腰への負担を軽減できなくなります。
近年ではぎっくり腰の多くに、仙腸関節の硬さが関わっていると考えられています。
そのため、腰部疾患で仙腸関節を見てもらっていない方は注意が必要です。
意外な特徴から知るぎっくり腰の改善法
ぎっくり腰を根本方改善するためには、自分の身体の特徴を知ることが重要です。
意外な特徴から見た場合には、以下の方法でぎっくり腰の改善が期待できます。
- 湯船で正座する
- 立つときはひざを少しだけ曲げる
- 首を冷やさない
- 食習慣を見直す
- ひざ倒しストレッチをおこなう
5つの改善法について解説します。
湯船で正座する
お風呂に入るときに湯船で正座すると、足首を柔軟にすることが可能です。
最初の30秒だけ正座をして、その後はリラックスして入浴しましょう。
血行が促進されるため、冷え性やむくみの改善にもつながります。
立つときはひざを少しだけ曲げる
電車などで立つときには、ひざを少しだけ曲げるよう意識しましょう。
ほんの少しひざに「遊び」を持たせるイメージでOKです。
ひざを少しだけ曲げると、電車の揺れにも柔軟に対応できます。
首を冷やさない
首こりを予防するためには、普段から首まわりを冷やさないようにしましょう。
最近は夏場のエアコンによる冷えも、ぎっくり腰のリスクを増大させる傾向にあります。
冬だけでなく夏場もストールなどで首を保温することが重要です。
食習慣を見直す
便秘がちな方は食習慣を見直すことも重要です。
腸内環境を整える食品はさまざまですが、体質も人によりそれぞれです。
そのため、自分に合った「腸活」をおこなうようにしましょう。
ひざ倒しストレッチをおこなう
ぎっくり腰の予防には、ひざ倒しストレッチがおすすめです。
仙腸関節の可動域が広がるため、慢性腰痛や股関節痛の改善効果も期待できます。
手順は次の通りです。
- ベッドや布団にあおむけで寝る
- 両ひざを90度に曲げて立てる
- 両ひざを左右に30秒ずつゆっくりと倒す
腰痛が出ている場合には、痛くない方にだけ倒しましょう。
自分の身体の特徴を知りぎっくり腰を予防しましょう
ぎっくり腰の多くは病気や腰部疾患ではなく、日常的の生活習慣の結果として起こります。
とくに足首や股関節などが硬い方は注意が必要です。
便秘がちな方もぎっくり腰になりやすいため、食習慣の改善に取り組みましょう。
ぎっくり腰を発症しやすい動作については、以下の記事で詳しく紹介しています。
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